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S.A.S (Sleeping appeal sculpture) 2011

mixedmedia

1500×3100×h2100mm

「いびき」の音が聞こえる立体作品。
(アンプとプレイヤーがオブジェクトの中におかれている。)

「横たわっているような形体の彫刻作品と眠っている状態の人間の親和性に関する考察」


彫刻作品は個人の意志が外部化されたものとしてあると思うが、その意志が顕現している度合いはその形態に大きく関係しているのではないかと思う。 おそらくその意志の発話の渡合は、形態と重力との間に反比例のような関係としてある。

ベルクソンは眠っている状態の身体が物質に近づくことを書いている。 (身体における意志の不在)眠りの誘惑に負けた身体は横たわり、意志が内側にある状態の身体は立ち上がり行動する。
美術史の中でも眠る裸体が古くからモチーフに描かれていたり、彫刻においてもブランクーシが横たわった頭部に『眠り』というタイトルをつけていたりする。 そういった事実からも、個人の痕跡を保存されていながらも横たわった、その個人の発話が顕現しにくい形態と、眠っている状態の人間との親和性に関しては古くから考えられてきたことではある。

この作品を通して考えていたのは、過去の彫刻のように作品(物質)に身体の形態を与えることで、人間と物質について思考すること及びその問題を提示するというのではなく、「外部化された意志を持つ立体物と人間について考えることはもっと別の選択、 線上に並べるような思考から導きだされた作品、私たち自身をより理解していくための基準点になりうると思う。
「S.A.S (Sleeping appeal sculpture)」は少々子供じみたやり方ではあるが外界(物質)を通して人の組成を理解するためのアンカーポイントになるのではないだろうか。

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